いったん「気にしない」と決めてみる。

HPVセルフチェック経験者の声

みさきさん(仮名)

軽度異形成/経過観察中

異形成が見つかった年齢:27歳

2020年02月の情報を元に作成
監修:自治医科大学名誉教授 鈴木光明先生

異形成、HPV、円錐切除。
全部馴染みのなかった単語たち。

いまを楽しみたいと思うタイプだし、20代だし、大きな病気もしたことなくて健康に自信もあるし。働いて好きなことできるってことが大事で、自分の身体とか人生とか将来とかに、大きな不安を感じたことはありませんでした。

最初のきっかけは、2年に1回受けられる自治体のがん検診です。大きな関心があったというよりは、案内が来たから行くって程度。ただそこで、子宮がん検診では「異常あり」の結果が返ってきました。とくに詳細の説明はなく、ただ渡された紙に書いてある「異常あり」の文字は、本当に不安だったのをよく覚えています。

精密検査で病院を訪れたときも、待合室の椅子ではスマホで子宮頸がんについて検索。異形成、HPV、円錐切除、コルポ診。聞いたことはあっても関心を持ったことはなかった単語たちについて、インターネットで得られそうな情報は、隅から隅までを読みました。

病気じゃない。
でも、健康じゃない。

HPVというウイルスが、子宮頸がんの原因となること。私たちの約80%は生涯のうち、いちどは感染する可能性があること。最終的にがんとなる確率は高くなく、時間もかかること。何も知らなかったので、ひと安心できる情報にも触れることができました。

一方で、直近でできるアクションや具体的な治療法、薬などの有無についてはよくわからない。もちろんその人の状態や医師によって違うからなのかなとも思いましたが、情報が手に入らないことや誰に相談すればいいのかわからない状態は、やはり不安も残るものだったと思います。

精密検査では軽度の異形成であることがわかり、いまは経過観察中。定期的に検査を行い、状態を確認しています。でも気持ち的には、まだ難しい部分がなくはないのかなと思いますね。日常生活は全く変わりなく送れているし、自分は病気なのかというと全然そうじゃないと。じゃあ全面的に自分は健康体なのかというと、それも違う。病気じゃないけど、何の問題もないわけでもない。すぐに自分で手が打てるわけでもない。そういう状態は変な感じだなとも感じています。

いつもどおりにできる強さを。

病気じゃないし、完全な健康でもないし。こういったどっちつかずからくる不安を、私と同じく異形成に悩む人も、感じているかもしれません。そしてそれをどこかで、「気にしすぎたってしょうがないし」と、どこか楽天的に割り切る力が、いまの私たちには必要なのだとも思います。気にしすぎても逆に身体によくなさそうですし、でもまったく忘れることなんてできない。だから、「検査はちゃんと行く。いまは気にしない」って、決めちゃうことも、必要なことなのだと思います。

いつもどおりにやれるって、すごく強いことですよ。今回、わたしは異形成が見つかったことを周りの人には誰にも言わなかったけど、もし誰かに伝えたときも、大げさに心配するのではなくいままでどおりに接してほしいと思うでしょうし、ね。だからこれを見ている人も、不安にならなくて大丈夫。いままでどおりはちゃんと続くってことを伝えたいです。

SHARE ON